執筆者:クロイワ
2022年の大阪桐蔭高校の野手陣では、3番キャッチャーの松尾汐恩選手や4番センターの海老根優大選手の注目度が高い。だが、昨年の秋季近畿大会で最も高打率をマークしたのは、2番を打つ谷口勇人選手だ。今回は、主軸につなぐ役割を担う谷口選手を調べていきたい。
谷口選手について
174センチ・77キロと、体格はそれほど大きくない。左投げ左打ちで、ポジションはライト。打順は2番を打ち、チームの潤滑油として非常に重要な役割を担っている。
2004年5月20日、京都府出身の3年生。久御山中時代は京田辺ボーイズに所属し、4番投手の二刀流として鳴り物入りで大阪桐蔭高校に進学した。
投手を務めていた肩の強さを活かし、高校進学後はライトのポジションを獲得している。
二刀流から外野手へ
ちなみに京田辺ボーイズ時代に収録されたインタビューで、投手としては大谷翔平選手、打者としては根尾昴選手を目標とする選手にあげていたが、2022年時はロッテの藤原恭大選手にその対象が変わっていた。
本格的に外野手として取り組んでいることがうかがえる。
魅力はやはり打撃で、秋季近畿大会では15打数8安打、打率5割3分3厘と大爆発。
そのうち半分の4本が二塁打と、長打力も光る。打つだけでなく選球眼も優れ、出塁率は5割8分8厘まで達した。
クリーンアップでは、塁上に谷口選手を置いた「2番谷口」の状態で打席に入ることことで、相手チームにとっては相当なプレッシャーとなるだろう。
特筆すべきは秋季近畿大会の4試合を通して、三振がひとつもなかったこと。
コンタクト能力が非常に長けているうえ、バットの芯に当てるのがうまい。強打というよりは好打の印象で、OBでいうと吉安遼哉選手が近そうだ。
ショートの頭の上をライナーで超えていく打球を打てる選手というところに共通項がある。
ボーイズ時代から、関西でも非常に有名な選手だった!?
プチ情報として、谷口選手はボーイズ時代から関西地方では非常に有名な存在だったようで、調べるところによると「京都の怪物」という呼び名まであったそうだ。
投手・野手共に圧倒的な実力をもつ二刀流として、その界隈では知らぬ人がいないほどだったらしい。
大阪桐蔭高校でも、当初は二刀流を継続したいと表明していたようだが、さすがに王者・大阪桐蔭では投手層の厚さに阻まれたかたち。しかしその打撃に対する感性は、最強集団のなかでも確実に際立っている。強肩を武器に守るライトでの外野守備も必見だ。
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