大阪桐蔭高校の注目、前田悠伍投手を勝手に調べてみた 第94回選抜高等学校野球大会出場

甲子園解説

執筆者:クロイワ

2021年秋の近畿大会で4年ぶりの優勝を飾った常勝・大阪桐蔭高校。その原動力となったのが、弱冠1年生だった左腕、前田悠伍投手の快投だった。

そんな新2年生としてセンバツに挑む前田投手について調べてみた。

前田投手について

身長180センチ、体重77キロ。マウンドでの立ち姿を見ても、すでに堂々たる体躯と迫力を感じる。左投左打と生粋のレフティ。昨秋の近畿大会では背番号14の1年生サウスポーとして躍動した。

2005年8月4日、滋賀県出身。小学校2年の時から高月野球スポーツ少年団で野球を始める。

同6年時はオリックスジュニア入りを果たし、中学校では湖北ボーイズに所属、1年時にカル・リプケンU-12世界少年野球日本代表の一員として世界一を経験した。

一年からベンチ入りを果たした怪腕サウスポー

早くから世界の雰囲気を知る前田選手は、「大阪の高校と言えば大阪桐蔭が強かった」ということもあり、常勝軍団・大阪桐蔭高校に進学。1年の秋からベンチ入りを果たしたという怪腕サウスポーだ。

ストレートの最速は145キロ。サウスポーでMax145は、現時点でもドラフト候補として指名されていてもおかしくない実績だろう。

操る変化球はスライダーとチェンジアップ。特にチェンジアップはストレートとの球速差が大きく、タイミングを外したり空振りを取るクオリティを持っている。

だが最大の武器はストレートにあることは間違いないだろう。

投球を1度ご覧になってほしい。そこには2年生とは思えないマウンド度胸と落ち着きをもった前田投手がいるはずだ。

相手を恐れない、自信の投球

相手を全く恐れず、打者のインコースにストレートを投じる。

軸足がブレず、非常に完成度の高いフォームからは、まるで打者の手元まで減速していないようにみえるストレートが放たれる。抜群の制球力がありそこに投球術が加わるから恐ろしい。

西谷浩一監督が「ここぞというときにギアを上げられる」と舌を巻くように、力任せの投球ではないのだ。

試合のペース配分を読み、コントロールしながら完投を狙うことができる。潜在能力が抜群なのに、既に高完成度の投手といえる。センバツでの更なる飛躍に注目してほしい。


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