京都国際高校の注目、武田侑大選手を勝手に調べてみた 第94回選抜高等学校野球大会出場

甲子園解説

執筆者:クロイワ

近年躍進を遂げる京都国際高校。今年の目玉選手のひとりで核弾頭の武田侑大(たけだ・ゆうと)選手について調べてみた。

武田選手について

176センチ74キロ。右投げ右打ちの攻撃的ショート。昨年夏の甲子園ベスト4を経験したメンバーの一人で、打っては1番バッター・守ってはショートというチームの要となる選手である。

西武ライオンズの源田壮亮選手のように、活躍するショートは小さな頃からずっとショートを続けてきた子が多いイメージだが、武田選手は小学生から捕手としてプレーしていたという。

中学では和歌山北ボーイズに所属し和歌山県選抜にも選ばれるなど、抜きんでた能力は当時から有名だったらしい。

野球に集中できる環境でプロ野球選手になるという強い意志で、京都国際高校を進学先に選択した。

武田選手を追い詰める現実と逆転ストーリー

その矢先にケガとコンバートという一見挫折に見える経験をした。
しかし、今思えば武田選手のスター街道への序章でしかなかったのかもしれない。

1年時の秋に右足の脛を怪我し、公式戦デビューは2年生時に持ち越しとなった。

京都国際高校を率いる小牧憲継監督は、武田選手の圧倒的な打力と俊足を活かすために外野に回すことを考えていたが、ショートが決まらないチーム事情を鑑みて急遽ショートとして抜擢を決断。

経験のないポジションを託された武田選手は、センバツという大舞台で公式戦デビューを果たした。まるで漫画の主人公のようなストーリーだ。

センバツでは7打数3安打3打点と大活躍。

守っては捕手で培った強肩と身体能力を活かし、遊撃でアウトを奪い続けた。その後も活躍を続け、抜群の野球センスを持つショートとして、一躍プロ注目の選手と言われるステージまで階段を駆け上がってきた。

武田選手のスター性

武田選手の最大の魅力は、大舞台になるほど活躍する強心臓と、チャンスで結果を出すスター性だと思う。1番バッターとして打席に入る雰囲気がまずカッコいい。

逸材揃いの京都国際ナインの中でも、けた違いの存在感を感じる。将来は巨人の坂本勇人選手のような選手になるのではないかと、妄想が止まらない。

坂本選手も中学校時代は捕手で、あの田中将大(東北楽天)の球を受けていたというではないか。そういう視点で注目してみても面白いのではないだろうか。

2021年の武田選手の成績は出場24試合で37安打、11二塁打、6ホームラン、12盗塁。そのどれもがチーム内で一番の数字だ。

昨秋の近畿大会も9打数4安打、打率4割4分4厘と好調を維持している。常に打率4割を超えるハイアベレージをキープしていることも見逃せない。走攻守で可能性が無限大な選手なので、今春の選抜で是非チェックしてほしい!

最後に小ネタ。元ヤクルトスワローズの名外野手だった飯田哲也氏も元々捕手だった。

古田敦也氏が正捕手にいたこともあり外野手にコンバートされたが、プロ野球史上でも有数の守備力と言われる外野手になったことは有名である。

捕手は捕ってから送球動作が素早く、実は機動性も重視されるポジション。ほかの守備位置に変わった時にそれが活きるのかもしれない。

何が言いたいかというと、武田選手も将来外野手として、球史に残るような選手になるかもしれないということ。そういう想いを馳せながら観戦するのも、甲子園の楽しみ方のひとつだと思う。


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