執筆者:イトウ
第94回選抜高等学校野球大会の出場校が決まりましたね。
只見高校について
困難な状況を克服した学校などが対象となる「21世紀枠」で1976年の創部以来、春夏初めての甲子園への切符をつかみました。福島県立只見高等学校です。
部員が13人、女子マネージャー2人と少ない中、昨秋の県大会で、延長サヨナラ勝ちや逆転勝ちと粘り強く戦い、初のベスト8で進出したこと。
豪雪地帯での過酷な練習環境を克服してきたことが評価のポイントとなりました。
豪雪地帯という過酷な練習環境
1月末頃、グランドの積雪は1.71メートルあり、「これぐらいは普通」と吉津(きつ)主将。
長くつを履いて雪上でキャッチボールができるのは初冬までで、例年11月下旬から約4ヶ月間グランドが使えなくなってしまいます。
冬本番の時期は校舎1階にある駐輪場や体育館など限られたスペースで練習を重ね、ときには県外の練習場まで出向き、力を付けるとのこと。
ぜひ、こういった逆境を力に甲子園で存分に活躍してもらいたいですね。
只見高校野球部について
野球部には、山村教育留学制度を使い入学した生徒5人在籍しています。
21世紀枠という特性上、当然選ばれないことも考えられますが、これまでの結果が評価されたことは大変喜ばしいものだったのではないでしょうか。
吉津主将は「自分たちの活躍で町を元気にできるよう、甲子園ではチームのモットーである全力疾走を披露したい」と語っていました。
また、会津若松市から入学してきた副主将の室井莉空(りく)選手は昨秋の大会にて、4番とリリーバーを担当。
寮生活を送る室井選手は「親と寮の方に感謝の気持ちを伝えたい。自分の野球人生に関わってくれた方に恩返しの意味を込め、笑顔で全力プレーをしたい」と語っていました。
メンバーはそれぞれ複数のポジションを守れるのも特徴です。
只見高校を率いる長谷川監督は学法石川高校野球部(福島県)の出身。ピッチャー兼4番打者として活躍し、自身も甲子園出場経験があります。
監督は今回の出場に対し「町民にもうれしいニュースになった。甲子園の舞台で力を発揮したい」と語っていました。
長谷川監督も地元出身なので、町を盛り上げようという気持ちが伝わりますね。
今春のセンバツ大会でぜひ活躍してもらいたいですね。
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